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【夏休みの工作提案】紙粘土とニスを使って、本物みたいなお寿司を作ろう!

2023.06.26

特集

紙粘土でお寿司を作った完成品の画像です

工作の材料としてよく使われる紙粘土。その紙粘土で作ったお寿司にニスを塗ると、本物そっくりの作品ができることをご存知でしょうか?ここでは、その作り方とポイントをご紹介。夏休みの工作で紙粘土お寿司に取り組んでみてはいかがでしょうか!併せて、そもそもニスとは、や紙粘土にニスを塗る理由、紙粘土に適したニスについても紹介しています。

紙粘土とは?どんな材料?

紙粘土は、子どもにとっても馴染みの深い造形材料のひとつ。丸めたり伸ばしたりしながら自由に成形ができ、乾くと固まって強度が増します。そのため、形を長く残したいものの造形に向いています。ただし、乾燥しても柔軟性を保つ油粘土のように繰り返し使うことはできません。

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紙粘土は、文具店やホームセンターなどの身近なお店をはじめ、ネット通販でも比較的安価で手に入る上、誰でも手軽に扱える素材なので、近年は子どもだけでなく大人の方にもアクセサリーやインテリア雑貨などを作るハンドメイド材料として人気です。

紙粘土ではどんな工作ができる?

紙粘土では、実にさまざまな工作ができます。紙粘土だけを使っての造形はもちろんですが、牛乳パックやペットボトル、瓶などを芯材に使って作品を作ることもできます。また、ビーズや貝殻、木の枝などの異素材を埋めたり差したりもできますし、手足の跡やクッキーカッターで型を取るなども可能です。絵の具を混ぜたり塗ったりして着彩すれば、さらに表現は広がります。

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なお紙粘土は、大きく分けると紙粘土と軽量紙粘土があり、重さや質感に大きな違いがあります。そしてその違いが造形のしやすさにも影響します。

紙粘土は...

軽量紙粘土に比べると重みがあり質感も比較的硬いものが多いため、造形の際に力が必要です。そのためペン立てや置物など、ある程度重みがある方が安定する作品づくりには向いていますが、小さなお子さまにとっては造形がしにくい場合があるかも知れません。

軽量紙粘土は...

非常に軽く質感も比較的柔らかいため、力が弱いお子さまでも造形しやすいと言えるでしょう。また、乾燥した作品はさらに軽量に仕上がるため、アクセサリーなどの身に付けるもの、ストラップなどの持ち運ぶもの、モビールなどの吊り下げるものを作るのに適しています。

ニスとは?どんな塗料?

紙粘土作品に限らず、ニスは表面の仕上げに使われる塗料です。基本的には、透明または半透明の液体ですが、用途や成分、機能などによりさまざまな種類があり、工作の仕上げに使いやすいよう開発された工作用ニスもあります。

ニスの役割、効果は?

ニスは作品の表面をコーティングする役割を果たします。そうすることで、見た目が美しくなるのに加え、作品を傷や汚れから守ったり、強度や耐久性を高める効果を発揮します。また、ものによっては耐水や防カビなど、プラスαの機能性を備えたニスや、あらかじめ着色剤やツヤ消し剤が配合されたニスもあり、作り上げたものの用途や見た目の仕上がりに応じて選ぶことができます。

成分で異なるニスの種類

ニスにはたくさんの種類がありますが、成分で見ると大きく「水性ニス」と「油性ニス」の2種類に分けられます。それぞれ特徴が異なるので、どんな作品に塗るのか、ニスに何を期待するのかに合わせて選びましょう。

水性ニスは...

独特のニオイが少なく、室内でも扱いやすい点が水性ニスの特徴です。手軽に塗れて乾きも早く、紙粘土をはじめ、石や木、紙などを使った工作に多く使われるのもこちらのタイプです。油性ニスに比べると塗膜が薄く、強度や耐久性はそれほど高くありませんが、重ね塗りをすることで補えます。なお、ニスが乾いても塗膜に柔軟性があるため、強い衝撃が加わると傷がつくこともあります。衝撃による傷を防ぎたい場合は、乾くと硬い塗膜ができる水性ウレタンニスを選ぶと良いでしょう。

油性ニスは...

有機溶剤の独特のニオイが強く、塗布〜乾燥の作業中は十分な換気が必要です。水性ニスに比べると乾燥に時間がかかりますが、強固な塗膜ができ、耐久性に優れている点が油性ニスの特徴と言えます。そのため、椅子やテーブル、棚などの実用的な木工家具、屋内の木部などに多く使われます。染料があらかじめ配合されており、塗装と着色が同時にできる機能を備えた油性ニスも多く存在します。

※サクラクレパスには、水性ウレタンニス、油性ニスの取り扱いはありません。

塗り方で異なるニスのタイプ

塗り方という点でニスを見てみると、筆や刷毛に含ませて塗る液体タイプと、霧状に噴射して塗るスプレータイプがあります。この2タイプのニスは、塗り方のコツや手間といった点で違いがあるので、作品の形状や作業の慣れ具合に応じて使い分けると便利です。

筆や刷毛で塗る液体タイプのニスは...

穂先に塗料を含ませて塗るという動作は絵の具を使う時とほぼ同じですが、慣れていないと均一に薄く塗るのは簡単ではありません。穂先に含ませるニスの量や塗るスピードによっては、液だれしてしまうこともあります。さまざまな容量で販売されているので、手軽な工作から本格的なDIYまで、塗布する範囲に合わせて選びやすいのが特徴です。

噴射して塗るスプレータイプのニスは...

吹きかけるだけで塗布できる手軽さが大きな特徴です。誰でも使いやすい上、筆や刷毛で塗る場合と比べるとムラになりにくく、美しい仕上がりが実現できます。液体タイプのニスに比べると大容量のものが少なく、価格も高い傾向にあるので大型の作品には使いづらいですが、小さな作品に塗布する際は非常に便利です。

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ニスを塗る際のポイント

ニスは仕上げの工程で使うものなので、その塗り方次第で美しさに差が出ます。ここでは、ニスを失敗なく塗るポイント、仕上がりを美しくするポイントをご紹介します。

作品が乾いてから塗る
作品の素材が何であっても、しっかり乾いてからニスを塗りましょう。表面に水分が残っていると、塗りムラが生じたり、ニス本来の効果が出ないことがあります。また、表面を絵の具で着色している場合は、色が滲んだりすることもあります。
均一に薄く手早く塗る
ニスを一度に厚く塗ろうとせず、まずは均一に薄く塗ることを心がけてください。乾きの早い水性ニスの場合、同じ場所を何度もなぞると表面が汚くなるので、手早く薄くを重視しましょう。
塗って乾かすを繰り返す
ニスを均一に薄く手早く塗ったら、一度よく乾かして、また同じ工程を繰り返します。一度の塗布で仕上げるのではなく、二度、三度とニスを重ね塗りすることが、より美しく仕上げるコツです。
ニスが乾く前に触らない
ニスの塗膜が乾き切る前に触ると、指紋が着いたり表面がヨレたりして跡が残ります。また、乾く前にホコリやゴミが付着すると表面に凹凸ができ、塗りムラの原因にもなるので注意しましょう。
パーツを分けて塗る
ニスが乾く前に触ると美しく仕上がらなので、余計な部分に触れなくて済むよう、表側と裏側、上部と下部という具合にパーツを分けて塗り進めると失敗が防げます。
見えない部分まで塗る
底面や裏面など、作品を置いた時には見えない部分にも忘れずニスを塗りましょう。塗り残した部分は他より耐久性が低くなるため、その部分が破損を引き起こす原因になりかねません。

ニスで本物感UP紙粘土でお寿司を作る方法

材料

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  • 紙粘土
  • 絵の具(マット水彩マルチが汚れを比較的気にせず使えておススメです)
  • ニス(サクラ工作ニススプレー)
  • 細めのストロー
  • 両面が黒い紙(玉子の海苔用)

シャリの作り方

①お寿司のシャリの量の粘土を手に取り、少し練って成形します。

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②細めのストローを少しつぶしてシャリに押し当て、お米の粒々を表現します。

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③お米の粒々感が表現できたら完成です。

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トロの作り方

①ネタの大きさの量の粘土を手に取り、少し練ります。粘土の真ん中にくぼみを作り、米粒程度の赤い絵の具を置きます。

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②包み込むように絵の具を練り込みます。混ぜすぎず、ムラが残る程度にしておくのがコツです。

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③シャリに乗せて、軽く押してくっ付けます。

紙粘土でトロ(お寿司)を作った画像です。

④乾いたらニスを塗って、トロらしいテカリを表現しましょう。

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コツ
スプレータイプで2~3回、液体タイプでは1回程度塗布すると、リアルなテカリが表現できます。

エビの作り方

①紙粘土でエビの形を作り、シャリに乗せて1日程度乾かします。

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②「しゅいろ」、「ちゃいろ」、「うすだいだい」の絵の具を使ってエビの模様を描きます。

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③絵の具が乾いたら完成です。

紙粘土でエビを作った画像です。

玉子の作り方

①ネタの大きさの量の粘土を手に取り、トロと同じ手順で「きいろ」の絵の具を練り込みます。玉子では、よく練ってムラが残らないようにします。

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②シャリに乗せて、軽く押してくっ付けます。

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③乾いたら、約1㎝幅に切った黒い紙のノリを巻いて、のりで留めたら完成です。

紙粘土で玉子を作った画像です。

サクラクレパスの工作用ニスのご紹介

用途

サクラクレパスの工作用ニスは、紙粘土はもちろん、その他の工作素材にもお使いいただけます。

・紙粘土

・木の工作

・牛乳パック

・ペットボトル

乾くと耐水性!

・水彩絵の具で着色した上に塗っても色がにじまず、ツヤのある作品に仕上がります。

・乾燥後は耐水性になり、水に塗れてもニスや絵の具が溶け出しません。

高い安全性!

・有害なベンゼン、トルエン、キシレンを含まない、安全性の高いニスです。

特長を生かした制作提案

サクラクレパスの工作用ニスは乾くと耐水性になるので、水に浮かべるような作品制作にも向いています。

・水に浮かぶ船の模型

木工に塗ることで耐水性になるニスの紹介画像です。

・水に浮かせて遊ぶオブジェ、等

塗ることで浮くニスの紹介画像です。

(※水に浮かせたい場合、スプレータイプであれば、吹き付けて、乾いたらまた吹き付けるという過程を2~3回繰り返してください。)

ニスは液体タイプとスプレータイプの2種類

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刷毛で塗る液体タイプとスプレータイプの2種類をご用意しています。

薄く均一に塗りたい方はスプレータイプ、一度でしっかり塗りたい方は液体タイプをお選びください。

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「貯金箱の作り方」、「お寿司の作り方」、「ストーンアートのやり方」をまとめたリーフレットは以下からDLできます!