水彩絵の具の使い方

水彩絵の具の使い方と一般的な絵の具セットに入っている道具それぞれの使用方法についてご説明しています。
初めて絵の具を使う小学生のお子さまをお持ちの親御さん、
小学校低学年を指導する先生方に特におすすめのページです。

準備

  • 01 黒板に道具の配置を書く

    左利きの場合は、右利き用の配置の逆になります。

    机の上から見た図(右利き)

    バケツ、パレット、画用紙、ぞうきん

    左利き用の配置図

  • 02 筆洗バケツへの水入れ

    それぞれの部屋に水を半分ぐらい入れます。水を入れて筆を洗う部屋と、絵の具を溶くためのきれいな水の部屋があります。

  • 03 パレットへの絵の具出し

    1. 絵の具チューブを斜めに倒し、つまむようにして持ってかるく押し出す。

    2. パレットの小さい部屋に絵の具を、箱に入っている順番に左(白色)から取り出し、少量(小指の爪ぐらい)を入れる。

    3. 絵の具を入れ終わった後、パレットは右利きは左手前、左利きは右手前に配置する。

絵の具が無くなってきた時…

チューブの中の絵の具が無くなってきた時、キャップをしっかりと閉め、振ると良い。最後はハサミでチューブを切って使うと、絵の具をムダにせずにすみます。

絵の具のキャップが開けにくい時…

パレットにある図1のような穴は、キャップを開けるために付いています。キャップのサイズに合わせて、図2のように使ってください。

※ヒンジキャップを採用した絵の具のキャップは開けることができません。また、穴には、キャップ以外のものは入れないでください。

  • 04 筆の準備

    1. 水を含ませ、バケツのフチで余分な水分をとり、穂先を整える。

    2. 右利きは左手前、左利きは右手前の筆洗バケツの上に置く(横置きなど)※スペースがあり、雑巾がある場合は、その上に置く※穂先が痛むので、筆を筆洗バケツの中に入れっぱなしにしない

    3. ひじを上げ、腕を動かして描く練習をする。

    正しい筆の持ち方

    筆の適切な水分量

画用紙に色を塗る

  • 01 単色を使って描く

    1. 好きな色を一色選ぶ。
    2. 筆の穂先に絵の具をとり、大きな広場に入れる。
    3. 絵の具を、円を描くようにのばす。大きな広場の全体ではなく、一部だけを使うようにしましょう。

    筆を立てて混ぜると
    絵の具の濃さを調整できます。

  • 02 筆を洗う

    1. 筆洗バケツの大きい部屋で筆を洗う。
    2. 小さい部屋のひとつですすぐ。
    3. 筆にきれいな水を含ませる。
    4. バケツのフチで穂先を整える。

    筆洗を上から見た図

    きれいな水を含ませる、筆をすすぐ、筆を洗う
  • 03 単色を使って色の濃淡をつくる

    1. 用紙に、濃い小さい点を描く。

    2. 筆に水を含ませ、濃い小さい点を、円を描くように広げていく。

    3. 水の量で、色の濃淡がつきます。

  • 04 混色を使って描く

    1. 好きな色を1色、大きな広場の一部に入れる。

    2. もう1色選び、先に入れた色の少し離れた横に入れる。※同じ色に重ねて「目玉焼き」みたいにするのは色の調節ができないためやめましょう。

    3. 三角形になるところで、円を描くように2色を混ぜ合せる。※色が濁らないように、混色は2色または3色までにする。

    4. 好きなものを描く。※様々な色ができます。混色でできた色に名前をつけてみるのもよいでしょう。

    大きな広場に入れる時、色の調整ができるよう、絵の具の上に次の色を重ねないで隣に入れる

後片付け

  • 01 筆やパレットを洗う

    1. 近くに水道がない場合は、パレットの小部屋に残っている絵の具を、筆洗の水で洗わせる。

    2. パレットをブラシなどで洗い、雑巾で拭く。

    3. 筆洗をブラシなどで洗い、雑巾で拭く。※筆の穂先がぬれた状態でキャップをすると、毛が傷む原因となるため、筆のキャップはしない。※ぬれたまま道具をしまうと、カビがはえてしまう。又、動物の毛の筆の場合、毛が抜ける原因となるのでよく乾燥させてからしまう。

よくあるご質問

教職員の皆さまからよく寄せられるご質問を公開しています。 お問い合わせの前にご参照ください。