SAKURA PRESS

【クレパス®で描くイラストの魅力】大人もハマる、多彩な表現とその面白さ!

2022.12.26

特集

クレパスで描いたシロクマのイラスト

誰もが一度は使ったことのあるクレパス®。子ども向けの描画材料と思われがちですが、実は多彩な表現ができ、大人でもハマる人が多いんです。今回は、クレパス®を使ってさまざまなシロクマのイラストを描かれているHITOMI SETOさんに、その魅力をお聞きしました!

クレパス®は、どんな描画材料?

クレパス®は、誰もが子どもの頃に使ったことのある描画材料のひとつではないでしょうか。お絵描きや塗り絵をするのによく使っていた…という方も多いと思います。そのため、子ども向けというイメージを持たれがちですが、実は絵画やイラストのプロにも使われる描画材料。クレパス®の特性を活かした独特の使い方や表現ができ、幅広いニーズに応えることができます。

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クレパス®ならではの特性とは…

クレパス®とよく似た棒状の描画材料にクレヨンやパステルがありますが、クレパス®はクレヨンの定着性の良さと、パステルの混色のしやすさを兼ね備えています。さらに具体的にその特性を挙げると、「やわらかく伸びが良い」「混色・重色が自由にできる」「油絵風のタッチが表現できる」などがあります。

 

やわらかく伸びが良い

クレパス®はやわらかくしっとりした質感なので、描き心地がなめらか。伸びが良いため広い面積もムラなく塗りつぶせます。また、指や布でこすって美しいグラデーションを作ったりすることが可能です。

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混色・重色が自由にできる

クレパス®は画面上で色を混ぜる=混色ができる描画材料です。また、色を重ねる重色もでき、この特長を利用して、下塗りをした上に違う色を塗り重ね、塗り重ねた色を削って下の色を見せることを楽しむスクラッチ技法もできます。

クレパスは画面上で重色・混色ができる。

油絵風のタッチが表現できる

クレパス®は質感がやわらかい分、べっとり厚く塗ることができます。厚塗りすると程よい粘り気のある塗りカスが出るため、それを画面に盛り上げて塗ると、まるで油絵のようなタッチになり、重厚感のある表現が可能です。

クレパスで油絵風に描いた作品

クレパス®イラストを手掛ける、HITOMI SETOさんのご紹介

クレパス®が、幅広い絵画表現ができる描画材料であることは先述した通りですが、その表現の幅を活かして独特のクレパス®イラスト作品を手掛けておられるのがHITOMI SETOさんです。描くモチーフのほとんどはシロクマ。作品はご自身のInstagramでも発信されていますが、実にさまざまなタイプのシロクマイラストがあり、見る人の目も心も楽しませてくれます。

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https://www.instagram.com/hitomi.laihu/

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イラスト制作の際の愛用クレパス®

HITOMIさんがイラスト制作の際に使われているのは、サクラクレパスの「クレパス®太巻24色」だそうです。こちらを選ばれたのは「一度は手にしたことがある、皆が知っている描画材料」という理由から。特別な道具を使うのではなく、身近なもので無心で描きたい、という気持ちがあったのだそうです。実際、無心でイラストを描いていると、手も指もクレパス®まみれでドロドロに汚れてしまうそうですが、そこが「子どもみたいでいいな」と感じるクレパス®の魅力なのだそうです。

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イラストには、好んでよく使う色があるそうで、HITOMIさんの中では「しろ、レモンいろ、きいろ、みかんいろ、みずいろ、あお、あいいろ、はいいろ、くろ」が一軍クレパス、「あか、ふかみどり、きみどり」が二軍クレパス®とのこと。シロクマは「しろ」と考えてしまいがちですが、たくさんの色が使われていることに驚きますね。

HITOMIさんにとってのクレパス®イラストの魅力とは

HITOMIさんに、クレパス®イラストの魅力を伺ってみたところ「紙さえあれば描けるところ」という答えが返ってきました。確かに、絵の具のようにパレットや筆、筆洗を準備する必要がない点は、誰にでも気軽に描けるイラストと言えるかも知れませんね。

また、その他には「発色が良いところ」「画面上で混色ができるところ」を挙げてくださいました。こちらは、実際にイラストを描いているからこそ実感できるコメントをいただいたので、それが伝わるイラストと合わせてご紹介します。

発色が良い

背景を塗る際、1色で塗りつぶすことが多いのですが、思っていた以上に発色がいいなと感じます。

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画面上で混色ができる

シロクマの体は黄色やレモンイエローを塗った上に白を塗っているのですが、黄色系の色と白が程よく混ざり合い、色もきれいです。

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HITOMIさんのお気に入りイラストBEST3

これまでに、たくさんのシロクマのイラストを描かれているHITOMIさんですが、作品の中でご自身が気に入っているベスト3を挙げていただきました。どんな描き方をしたのか、どんな点が気に入っているのかも教えていただきましたので、じっくりイラストを見てみてください!

BEST3:困った顔のシロクマ

【HITOMIさんコメント】
シロクマが水から出てきたところを描いたのですが、困っているように見えたり、泣いているように見えたり、観る人によって感じ方が違うところが面白いなと思っています。背景はブルーの上に黒を重ね、スクラッチをしています。この背景の表現とシロクマがマッチしているところが気に入ってます。

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BEST2:黒地にシロクマ

【HITOMIさんコメント】
黒い紙に描いたイラストです。500×700㎜のサイズに、シロクマの横顔を大きく描きました。このイラストに使ったクレパスは白と黒の2色だけ。クレパスを厚く塗る部分、薄く塗る部分、白の上に黒を重ねる部分を描き分け、毛並みを表現しています。モノトーンで大人っぽく仕上がったところが気に入っています。

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BEST1:白と黒のクマ

【HITOMIさんコメント】
もともとは個展用に描いたイラストです。想像していたイメージと違う仕上りになったのですが、それが逆によかったので、727×727㎜の大きなサイズでもう1枚描きました。絵本みたいでかわいいかなと思っています。背景の水色もクレパスで塗っています。塗りつぶすことが好きなので、白い部分がなくなっていくのを楽しみながら描きました。

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HITOMIさんからひとこと

クレパス®は、子どもが最初に手にする描画材料だったりもするので、どうしても子ども向けの印象が強いのですが、色を混ぜたり、重ねたり、削ったりと、いろんな技法があるところは、すごく奥深いなと思っています。また、やわらかい質感のため、色鉛筆のように線描で細かい作業はできませんが、そこが逆に面白いなと感じています。これからも、クレパス®イラストを描き続けることでもっと表現力を磨き、シロクマはもちろん、人間のイラストも描いていきたいなと思っています。

※本ページに掲載のイラストについて:©︎HITOMI SETO 禁無断転載

サクラクレパスの「クレパス®」を詳しくご紹介!

サクラクレパスの社名の一部にも含まれる「クレパス®」。クレヨンとパステルの両方の長所をとった新しい描画材料として、1925年(大正14年)にサクラクレパスが研究開発した商品です。おなじみの「クレパス®太巻」の他に、「ニュークレパスかくがた®」「クレパス スペシャリスト®」など、さまざまなタイプがあり、好みや用途に合わせてお選びいただけます。

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「クレパス」はサクラクレパスの登録商標です

クレパスは、クレヨンの定着性の良さ、パステルの混色のしやすさ、これらの特長を兼ね備えた描画材料なので「クレヨン」の「クレ」、「パステル」の「パス」をとって「クレパス®」と命名されました。

1925年(大正14年)に生まれ、日本初の洋画材料としてはただひとつのものであり、サクラクレパスが研究開発した世界に誇る描画材料です。

タイプがいろいろ。ラインナップが充実!

「クレパス®太巻」は、小学校の図工の時間に使ったことがある…という方も多いと思いますが、クレパスの色の種類だけでなく、それぞれに特徴を備えたタイプの異なるクレパス®も展開しています。角の使い方によって太い線、細い線が描き分けやすい「ニュークレパスかくがた®」や、専門家の要望に応えて開発された「クレパス スペシャリスト®」、机やフローリング、手足についても落としやすい「水でおとせるしかくいクレパス®」などがあり、就学前の小さなお子様から、絵画やイラストのプロの方まで、幅広いニーズに対応しています。

クレパスのバリエーション紹介

 

 

 

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