SAKURA PRESS

【モレスキンノートブックの使い方提案】ピグマを使って描くカフェスケッチ

2022.11.07

特集

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世界中の名だたるアーティストにも愛されてきたモレスキンのノート。そんなモレスキンノートブックを片手に街に出てゆっくりとカフェスケッチをしてみませんか。ピグマを長年ご愛用のイラストレーター茶木さんにご協力いただいて、日頃のカフェスケッチでの使い方や、描き方のコツを伝授いたします。

モレスキンノートブックとは

Moleskine(モレスキン)は、芸術家や思想家などに愛されてきた伝説的なノートブックを継承しているステーショナリーブランド。名前は知らなくても、角が丸い黒色のシンプルなノートで、ゴムバンドで留めるタイプの…と聞けば「あぁ、あのノートか」と思う人も多いのではないでしょうか。実はこのモレスキンノートブック、1980年代の半ばに製造元の会社の倒産から一度はこの世から消えてしまったノートでした。しかし1997年、新たな会社の手によって復刻を遂げ、世界中のビジネスマン、クリエイターに愛さ続けているノートブックの名品です。

モレスキンノートブックの特徴

モレスキンノートブックと言えば、やはりその洗練されたデザインが大きな特徴。余計な装飾のない潔いほどのシンプルさがかえって目を引き、どんな使い方をしよう…と想像が膨らみます。また、ノートとしての品質も非常に高く、糸綴じのしっかりしたつくりと、経年による劣化が少ない紙質には定評があります。黒色のハードカバータイプが定番ですが、現在は色展開も豊富で、他ブランドとのコラボによる限定版なども多数。限定版はカバーのデザインが多彩で、ジャケ買い的な選ぶ楽しさ、集める楽しさもあります。

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モレスキンノートブックの幅広い使い方

モレスキンのノートブックは複数のサイズやタイプが展開されています。中のページは横罫、方眼、ドット方眼、無地の4タイプがあり、大きさもポケットサイズからXLサイズまで種類が豊富です。自分の用途に合うものが選べるため、アイデアのメモに、TO-DOリストに、日々のできごとの記録や趣味のスケッチにと、さまざまな使い方ができ、ビジネスからプライベートまで幅広く活用できます。

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モレスキンノートブック愛用者、茶木さんのご紹介

日本のみならず、世界中に愛用者を持つモレスキンノートブックですが、その愛用者のお一人がイラストレーターとして活躍されている茶木さん。茶木さんの使い方は、訪れた飲食店などの風景を描くスケッチブックとして。モレスキンノートブックにピグマで描いた独特のスタイルのカフェスケッチを自身のInstagramで公開されています。

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https://www.instagram.com/sketch.dai.suki/

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永沢まこと先生に師事

茶木さんが師事されていたのは、イラストレーターとしての活動だけでなく、一般の方向けのスケッチ講座を開催し、多くの人に絵を描く楽しさや喜びを伝える活動を続けてこられた永沢まこと先生。惜しくも、永沢先生は令和4年1月に逝去されましたが、茶木さんは毎年一緒に海外にスケッチ旅行に行くなど、20年近くに渡って永沢まこと先生と親交されてきました。

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上のお写真は、旅行先でスケッチをされている永沢まこと先生。永沢先生は、スケッチ用のペンの1つとしてピグマをよく使われていたそうです。ピグマが発売されたのは、今から遡ること約40年前の1982年で、その当時、永沢先生はニューヨーク・ソーホーに在住されていましたが、発売当初からピグマの描き心地を気に入り、その後も長年に渡り愛用されていたのだとか。そして、そんな永沢まこと先生がきっかけで茶木さんとピグマの出会いもあったそうです。またピグマは、スケッチ旅行に行った諸外国でも販売されており、海外に行く度に世界中にファンがいることを実感したそうです。

カフェスケッチの相棒、茶木さん愛用の道具とは?

茶木さんが普段カフェスケッチに使われているのは、モレスキンノートブック、ピグマ、色鉛筆と実にシンプル。下描きをせず、最初からペンでスケッチをするため、鉛筆も消しゴムも必要ありません。着彩も自宅に帰ってから行うので、持ち歩くものとしてはモレスキンノートブックとピグマだけなのだとか。

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モレスキンノートブックは、9×14cmのポケットサイズを使用。ピグマは0.5と0.1の2本使いで、基本的なスケッチは0.5で行い、細かい部分は0.1で描く…と使い分けているのだそう。着彩に使うのは一般的な油性の色鉛筆で、濃いめに色を載せたい場合は、一部グリースペンシルを使うこともあるそうです。

茶木さん風のカフェスケッチの仕方

茶木さんのカフェスケッチはとてもユニークなスタイル。モレスキンノートブックの見開き1ページを使い、手前にテーブル、その奥にカフェの風景が描かれます。そして風景が描かれた側の表紙を起こして見てみると……。あら不思議!まるで自分がカフェのテーブルについているような感覚になるのです。

今回は、この茶木さんスタイルでのカフェスケッチの仕方について、コツやポイントを教えていただきます!

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構図・レイアウトのコツ

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構図としては、テーブルについている人の目からの見え方を意識する、というのがポイントになります。席に座っているので当然テーブルが手前にあり、その奥に店内の風景が広がっているという見え方です。なので、テーブルの上に置かれたメニューは上から見下ろすかたちになるので俯瞰ぎみに描き、奥の風景は真横からの見た目で描く、というのがコツ。こうすることで、見た人がカフェのその場にいるような臨場感のある絵になります。

カフェ内の風景を描くコツ

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風景に関しては、描き方のコツの前に大事なポイントがあります。それが座る席のポジションです。テーブルの奥の風景がただの壁だと見応えのある絵にはならないので、店内が見渡せるような席に座るのがおすすめです。また、風景に人物が入る場合は、PCで仕事をしているビジネスマンや勉強している学生さんなど、長居しそうな人がベター。見極めるのは難しいですが(笑)スケッチが終わるまで店内に留まっていてくれそうな人を選ぶと、焦ってスケッチしなくて済みます。

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テーブルについている人物を描く際は、どの人物も目の高さが同じ位置にくるように描くのがポイントです。まず1人、基準になる人物を描き、他の人もその人と目の高さが揃うように描いていくと良いでしょう。また、描く風景の範囲については、テーブルに達したところまででOK。見える範囲すべてを描く必要はありません。

テーブル上のメニューを描くコツ

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注文したメニューがテーブルに届くタイミングはお店によってまちまちかと思いますが、私はお皿が来た順番に描き始めます。配置もメインを手前、飲み物を奥と大まかに決めているくらいで、あとは成り行き任せ。全部揃ったお皿を整然と並べると、いかにも「置きました」という感じになり、見た目のおもしろさに欠けてしまう場合があるので、あえてそうしています。

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私のカフェスケッチを見てもらうと、こんなに重なる?ってくらい皿と皿が重なっていたり、ノートの画面に収まりきっていない皿があったりしますが、その理由はお皿が来た順にランダムに置いているから。でも、そのくらい気楽でOK!楽しんで描くことが大事ですから。強いてコツを挙げるとしたら手前の皿は大きく、奥の皿は小さく、ですかね(笑)

モレスキンノートブックとピグマをスケッチに使う理由

ほぼ毎日、素敵なカフェスケッチ作品をInstagramにアップされている茶木さん。その際の大事な道具がモレスキンノートブックとピグマですが、数あるノートやペンの中からこの2つを選んで使われている理由を伺ってみました。

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モレスキンノートブックの良さは…

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モレスキンのノートブックの良さは、カフェスケッチ用に持ち歩くのに軽くてコンパクトなところ。ノートが180度以上の角度で大きく開くので、絵が見開きにまたがる場合でも描きやすく、この点も私のカフェスケッチには重要なポイントです。また、紙質もピカイチ。描き味がスルスルとなめらかで、ペンのインクのりが良いんです。もちろん、ピグマとの相性も抜群!一度この感覚を覚えると「これじゃないと…」とやみつきになってしまいますね。

ピグマの良さは…

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ピグマの良さは、均一な太さの線が描けるところ。私のカフェスケッチは下描きなしで最初からペンで描くスタイル。鉛筆を使ったデッサンのように少しずつたくさんの線を描き足しながら仕上げていていくスタイルではないんですね。なので、線は一本でシンプルに描く方が、仕上がりが端正に見えると思っています。そういう意味で、自身が描きたいカフェスケッチのタッチに一番あっているペンがピグマ、という訳です。あとは、細い線が描ける点もピグマを選ぶ理由のひとつです。水彩紙に描く作品の場合、他の筆ペンやフェルトペンを使うこともありますが、モレスキンノートブックに描くカフェスケッチには、サイズ的にもピグマの細めの線がピッタリなんです。

それから、これは少し余談になりますがピグマの良い点がもうひとつ。私はスケッチ旅行で海外にもよく出かけ、移動中の飛行機の中や、日本と気候の異なる国でスケッチをすることがあります。その際、気圧や気温などの影響もあってか、インクが漏れ出たり、描いている最中にインクがボタ落ちするペンもあるのですが、そのトラブルなく、安心して描けるのがピグマ。そんな実体験があるので、これからスケッチを始める人にペンのおすすめを訊かれたらピグマを教えています。

実は…水彩スケッチにもおすすめのピグマ

Instagramでは、ピグマと色鉛筆を使ったカフェスケッチを中心に作品を公開されている茶木さんですが、作品として手掛け始めたのは、水彩絵の具で着彩して仕上げる水彩スケッチが先だったのだそう。その水彩スケッチ用に様々なペンを試す中、選抜に残ったのがピグマ。理由は、ピグマの高い耐水性だったそうです。

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水彩絵の具は水を使うので、スケッチの上から色を載せるとインクが溶けだして線がにじんでしまうペンもあるのだとか。その点、耐水性のインキが使われているピグマは着彩してもにじまず、きれいな色で仕上がるのだそうです。

サクラクレパスの「ピグマ」をもっと詳しくご紹介

茶木さんをはじめ、イラストを描く方の中にはピグマの愛用者が多くいらっしゃいます。また、日本だけなく海外でも「PIGMA MICRON 」という商品名で販売されており、イラスト、スケッチ、パターンアート、水彩画の下絵、製図、履歴書などの重要書類まで、幅広い使い方ができるペンということで、高い人気を誇っています。

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【ピグマの特徴#01】 豊富な線幅バリエーション

ピグマのペン先の太さは、「003」から「3」まで11種類あります。また、同じピグマシリーズの「ファイン」と「ブラッシュ」を加えると全部で13種類のバリエーションを展開しており、描きたいもの、表現したいイメージに合わせて好みの太さが選べるようになっています。

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【ピグマの特徴#02】 優れた耐水性と耐光性

ピグマに採用されているのは、水性顔料インキです。水性でありながら、耐水性・耐光性にも優れています。そのため、水彩画の下書きや重要書類への記入など、にじみが生じると困るシーンや用途に適しています。また、直射日光が当たっても色あせしにくいため、展示を目的とした作品制作にも向いています。

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