MY STYLE, MY PIGMA 07

ビジネスにピグマ

シューズ企画
陳 賢太

プロサッカーリーグクラブ「ヴィッセル神戸」でのプレー経験も持つ、元プロサッカープレーヤー。大学卒業後はミズノ株式会社で野球、サッカー、ランニング、ゴルフなど、幅広い競技のシューズ開発に携わる。代表的なアイテムは「モレリア」「モレリアネオ」「レビュラ」など。2019年からはクリーツ企画課課長。

シューズ開発は、
長期にわたるチーム戦。

日本はもちろん、アジア、ヨーロッパ、アメリカ……、全世界をマーケットにスポーツアイテムを展開するミズノ。そこで野球、サッカー、ゴルフのシューズ企画を手がけるチームを率いるのが、陳さんです。
「プロダクトのコンセプト設計から売り上げの予測、試作のチェック、プレーヤーへのヒアリング、マーケティング戦略の立案……、ひとつのプロダクトを生みだすところから、エンドユーザーの手に届くまでのストーリーを紡ぐのが仕事です」
新作シューズができあがるまでに約2年。陳さんは世界中のトレンドの先を見ながら、常に「動」のスタイルで企画に取り組みます。
「大切にしているのは、そのシューズをはく人たちに、どんな新しい価値を提供できるかということ。だから趣味でスポーツを楽しむ人からプロ選手まで、実際にプレーする人の声を集めて回ることをとても大切にしています。頭も体も、いつもフル回転ですよ(笑)」
もちろん、シューズづくりは企画スタッフだけでは成り立ちません。
「技術を開発するチーム、デザイナー、工場、営業、広報……、数え出したらキリがないくらい。いいものをつくるためには、私たち企画の人間が持つ考えや思いを、正確に知ってもらうことが欠かせません」

細部にこそ差が出る。
それはプレゼンも同じ。

関わる人が増えるほど、時に思いと思いがぶつかることがある。そんなときにこそ、企画のストーリーを共有することが重要だと陳さんは語ります。
「いいものをつくりたい気持ちは、みんな同じ。その気持ちをどこに向けるのか、それを示すのも企画の仕事ですよね」
だから陳さんは、プレゼン資料も徹底的にこだわります。
「どんな物事も違いは細部に宿ると思っているんです。フォントの選び方や画像の大きさなど、誰も気づかないような些細なことを疎かにすることで、企画の体温は少しずつ下がっていく。社内プレゼンであっても、1スライドずつが勝負です」
そして、そんなプレゼン資料づくりの相棒がピグマだそう。
「まずは白いコピー用紙に企画書のプロットを全部手書きしていきます。こういうスライド構成にしよう、ここはこんな見せ方をしよう、と試行錯誤するには、やはり手書きが一番。ピグマはガンガン使える上に、インキの出方が絶妙。100ページあるようなスライドづくりも、ストレスがありません」

悩むと迷うは、
似て非なるもの。

新しいシューズのアイデアはどこで生まれるのでしょう?そんな問いに、陳さんは「どこでも」と笑いながら答えました。
「移動中の電車の中、自宅の湯船、出張先のホテル……、頭の中でいつもグルグル回っている。大変と言えば大変ですが、好きなので辛くはないです(笑)」
そんな陳さんは現在、企画チームのリーダーへと役割がシフトしてきていると言います。
「チームメンバーにはいつも『たくさん悩みなさい。だけど迷ってはいけない』と伝えています。悩む時間は絶対に無駄じゃない。だけど迷っているときは目的を見失っている状態ですから」
メンバーが迷いの中に入ってしまったときには話を聞きながら、紙とピグマを使って問題点を整理。目に見える形でビジョンを示すことを大切にしています。
「普段は自由にのびのびと、でも迷ったときには行く先を示す。それがリーダーの役割だと思っています」
手と足と頭、すべてを常に動かしながら、仲間とともに前へ進む陳さん。そんな「動」の陳さんの手元には、タフに使えるピグマがとてもお似合いなのでした。

陳 賢太さんのピグマは……

「ピグマ08」

「字が汚いのを誤魔化せるから(笑)」と、太めのペン先をお好みの陳さん。「気に入ったものはずっと使いつづけるタイプで、手帳はすでに10年目。ピグマも、この先もずっと使いつづけていくのだと思います」。

Impression for PIGMA HOLDER

「ものづくりをする立場から、細部まで見てしまうのですが、このホルダーはとても綺麗につくられていると思います。それにホルダーを装着したほうが、自分のペンという所有感を得られる。とても気に入っています」