作品詳細

タイトル
ごはんの存在感
作者名
樋口弥生
使用画材
クレパス・水彩

ごはんの白と影の黒が気に入っています。色をまとめるのが苦労しました。

「ご飯」という日本人にとって究極のモチーフでしたが、樋口さんのとらえ方はある意味クロッキー的に素直な印象で描いています。そのことが一見ご飯に見えるような、何かどこかで見たことのある物、又は風景のように見えたりして、見る側のイメージを広げてくれます。シルエットの大半をぼかし、背景の変化と水平線の引き締めが効いています。細やかなマチエールの工夫もさりげなく心地よいと感じます。「ご飯」はある種の抽象性ある物体なのかもしれませんね。(弓手研平)